ミニマリスト日記

仕事、子育て、ミニマリズムなど。

子供の学歴を考える

嫁が友達と遊びに出かけたので、僕が娘ども(幼児x2)の面倒を見ることとなった。
とりあえず車で近所の都立公園に連れて行き、野に放つ。売店でご飯を食べて帰宅後、
工作やドリルがしたいというので遠くから眺める。
それにしても彼女たちが成長する頃、どういう学歴やキャリアが幸せにつながるのだろうか。

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僕は国立附属から慶應大学に進んで、公立の学校に通ったことのない珍しいタイプだが、
それゆえに学歴や教育について考えることがある。

1. 進学校は進学の選択が制限される
一般的に早慶上智くらい受かればまぁまぁ立派だと思うが、進学校や国立附属に通っていると、
優秀な学生は国公立医学部、ついで東大、そして早慶上智が最低ラインというなんとも
危篤な選択肢しかない。ロックミュージシャンとか漫画家とかいないのかよ。
チミたち、どんだけすることないんだと(笑)

2. 高学歴は職業選択が制限される
医学部を出たら大半は医者になるし、東大や早慶上智に行ったら弁護士、会計士、大企業、
官僚が決まったコースだ。

「将来の選択肢を広げるために学歴が必要」と言う親がいるが、現実は全く逆。
進学校に行ったり、学歴があると選択肢はむしろ狭まるのだ。

3. エリートコースは超競争社会
就活戦線を勝ち残った高学歴の連中が人生と健康と家族との時間を削って仕事をしている
超競争社会だということも認識する必要がある。
昨年、電通の新卒社員が長時間労働パワハラに耐えかねて自殺したが、なぜそこまでして
働くのか、それは同期との出世競争に生き残るためだ。

受験戦争に勝ち、就職戦線に生き残り、たどり着いた先でも過酷な出世競争が待っている。

4. エリートは金持ちにはなれない
エリートコースといっても、所詮は雇われ労働者なので、金持ちにはなれない。
一般的な労働者が30歳で年収600万円前後だと思うが、エリートコースに乗って年収が1,000万円とか
2,000万円になっても、せいぜい住む家や乗る車が変わったり、温泉旅行がハワイ旅行になるくらいだ。
年収1,000万円稼いで年収400万円の暮らしをすれば良い? そんな人は勤め人にはなりません。
サラリーマンはもらった分を使っちゃうから永久にサラリーマンなのだ。

5. 凡才で臆病な人間はどうすればいいのか
では僕のような競争が苦手で才能も特技もなく、リスクを嫌う普通の人はどうすればいいのだろうか。
もうね、

「緩い優良企業で裁量の大きいポジション」+「個人事業」

が現状の最適解ですよ。
20代で年収1,000万円の一流企業入っても、東大卒の体育会系で、全てを犠牲にして仕事に全力投球する
人間たちと戦い続けられますか? 無理無理、絶対に無理。死ぬって(笑)

30代で700万円とか800万円くらいくれる緩い企業に入って、あえて窓際族やって好き勝手働いて、
定時でさっさと帰って副業ですよ。個人事業主は節税対策ができるので、貯金も増える。
なにより、副業のスモールビジネスが化ける可能性もあるのだ。

6. 子供世代をどう教育すればいいのか
もちろん僕は勉強することや学歴を否定するつもりはない。
受験で身につく「独学力」や目先の欲に負けない「自律心」はその後の人生で重要な要素に
なることは間違いない。若いうちに真っ先に身につけなければならない必須項目だ。

しかし、僕たちの子供が社会に出る頃に、日本や世界がどういう状況になっているか
全く見当がつかない。
焦って英語だとかプログラミングだとか習わせるのが本当に未来につながるのか、誰もわからない。

ならば、どんな状況になっても好奇心を持ち、自分の意思と力で好奇心を満たせる人間に成長して
もらうのが最も大切なのではなかろうか。そのためにも「独学力」と「自律心」が土台になる。

最低限、読書と早寝早起きの習慣、人にきちんと挨拶できること、礼儀作法、適度な運動。
このくらい身につけさせてあげたい。あとは好奇心を刺激するためにいろいろ連れて行ってあげたり、
興味があることがあれば、親も一緒に調べたり勉強してみせるとかだろうか。

まぁ子供に何かやらせる前に、まず親がやれってことだけど。