週末、久しぶりに都心に車で行きました。 都内の博物館や美術館は予約制で人数制限をいているため、普段よりゆっくり過ごせて良いです。 2月から通勤していないので、整然としたビル群をドライブすると気分転換になります。
ところで最近、高校数学を勉強しなおしていたのですが、数ⅠAから始めてようやく数Ⅲまで終わりました。 白チャートという教科書レベルの参考書を解きなおしただけですが、毎日1時間くらいで進めて3カ月程度かかりました。
普段、論文や学術書で数式は見慣れているのですが、やはり高校生が解く問題となると斜め上を行っていて、懐かしくまた新鮮でした。 (仕事になると曲芸みたいな積分式を使うならモンテカルロを使った方がおさまりが良いとかいろいろ逃げ方はあるのですが、 受験生はそうはいきませんね)
いくつか気づきがあったので書いてみます。
まず率直に、受験生は大変だなと思いました。 高校数学は数Ⅲになるといままで学んだ様々な関数を微積できるようになるので楽しいのですが、 そこまでの道のりが長い。 理系の場合は数Ⅲや物理が必須ですから面白さにたどり着けるのですが、文系で数ⅡBまでだと あまり面白くないだろうなという感想です。
英語と並行して数学を難関大学レベルまで勉強するのは量的にもきついですね。
中高一貫の進学校が数学を前倒しで学ばせるのも、後が楽になるからに他なりません。 公立中学から高校受験をする生徒はそれができないので、なるべく英語だけは中学生のうちに英検2級、 できれば英検準1級はとっておいた方が高校生活は楽だと思いました。
ただ高校生は大人からは想像がつかない集中力と体力を持っています。 僕は国立附属あがりですが、中学時代は公立中学と同じカリキュラムで高校の範囲を前倒しで学習した記憶がありません。 それでも同級生は東大や国公立医学部、僕のようなたいして勉強ができない生徒でも早慶くらい受かっていますから、 あまり大人の感覚で焦る必要はないのかもしれません(甘く見すぎでしょうか?)。
もうひとつ、学習は時期があるのだなと痛感します。
高校生の時、数学は苦手でしたが、いまから見ると白チャートレベルならたいして難しくはありません。 おそらく学生時代は数学が苦手だった親御さんも、子供の教科書を見れば同じ感想を抱くと思います。
英語も社会人になってからTOEICや英検を受験する人も多いですが、勉強を進めると大学受験レベルなら 「あれ、こんなに簡単だったっけ?」と拍子抜けしてしまいます。
物事を学ぶには人それぞれに適切な時期があって、当時苦手だったから今もできないと自分の力は制限する必要はありません。 30代や40代になると仕事や生活も落ち着いてきますから、あらためて若い頃に取り組みたかったことをやってみるのも楽しいかもしれません。