毎年恒例のポケモンの映画がやっていて、長女が行きたいという。
僕はポケモンの知識が全くないが、映画館は寝ていれば良いので楽なので、
TOHOシネマズで予約して朝早く行ってきた。
朝早いと駐車場も映画館も空いている。早起き最強だ。
ポケモンということで、親子連れが多い。
僕たちが席に座ると、オタク3人組が隣の席にやってきた。
こんな歳になってもポケモンなんて見るんだなと思っていたら、
ものすごい異臭を放っている。生ゴミとカビが混ざったような感じだ。
いや、マジで吐き気がする。てゆーか、なんでこいつらは大丈夫なんだ?
後ろの親子とか咳き込んでるぞ。
さすがに隣に座った娘が可哀想なので、席を交換してあげる。
しばらく我慢していたが耐えらない。僕もあまりの不条理な状況に、大変失礼かと
思ったが、「迷惑なので別の席に移動してくれませんか」と提案することにした。
で、恐る恐る横を向くと、なんかすげー楽しそうに3DSを取り出してポケモンについて
大声で話している。何も言えない。守りたい、その笑顔。
しかも冷静に考えれば、僕の勤める会社の一部の事業部はオタク向けの
商品サービスを展開している。こいつらからお金をむしり取ってめちゃくちゃ
儲けている。そしてその利益が僕の賞与に加算され、そのお金で僕はこうして
ポケモンの映画を見ることができているのだ。
しかし、さすがに気分が悪くなってきた。
ふと席を替わった娘の隣を見ると、映画が始まっているのに席が空いている。
僕「ちょっと、そっちにずれて!」(小声)
長女「なんで?」
僕「いや、荷物が多いから、この席を荷物置き場にしたいんだよ」
我ながら良識ある返答だ。
まぁ、荷物なんて小カバンと映画館で買わされたポケモンボール(?)だけだが。
ひと席離れたので、なんとか吐き気はおさまるまでにはなった。
ようやく落ち着いてポケモンが見られる。
どうやら、サトシとピカチュウの出会いの話らしい。
ポケモンの世界では人は10歳の誕生日になるとポケモン博士からポケモンを授かり、
旅に出る掟があるようだ。親元から離れて大自然でサバイバルしながらポケモンを
ゲットしなければならない。なんてマッチョな世界だ。僕は感動を隠せなかった。
去年のポケモン映画は完全に寝てしまったが、オタクどものおかげで今回は
映画を楽しむことができた。まぁ、良しとしよう。
しかし、オタクどもよ、別に秋葉原やアニメショップで何をしようが
知ったことではないが、公共の場に来る時は風呂くらい入れよ。
みんなで気持ち良くポケモン見ようぜ。