ミニマリスト日記

仕事、子育て、ミニマリズムなど。

コメダ珈琲で考える発展途上国に逆戻りする日本

まだ20代の頃、日帰りで名古屋にドライブに行ったことがあった。
深夜に東京を出て、明け方名古屋に到着。
喫茶店で「モーニング」を食べ、ちょっと観光して味噌煮込みうどん
を食べて帰ってきた。

喫茶店だけでなくファミレスまで朝から人がいたのを見る限り、
「モーニング」とはメニューではなく朝ごはんを外で食べる習慣の
ことなのだろうか。

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ところで先日クリームソーダを食べたコメダ珈琲でもモーニングが
行われているという情報を入手したので、朝の8時に行ってみた。
駐車場に入るとほぼ満車。マジですか。。。

なんとお店も満席で少し待たされた。

飲み物を頼むと、パンと卵が無料で付いてくる。
飲み物は500~600円くらいなので、まぁ、お得といえばお得か。

お年寄り夫婦や一人で来ている人、新聞を読みふけっているカップルもいる。
家族連れも僕たち以外にもう一組いた。みんな落ち着いた雰囲気だし、
店内にある雑誌や新聞を見ている感じからすると慣れている気がする。
僕は物珍しさで来ただけだが、他のお客たちは定期的に朝ごはんを
食べに来ていたりするのか。

さらに気になったのは駐車場。
車を見る限り、レクサスやメルセデスアウディが並んでいる。
(ちなみにそのクラスを新車で買う層は世帯年収2,000万円くらいなのだとか)
たしかにこのあたりは高そうな注文住宅が多い印象だ。

そういえば何日か前の日経に中国の通信機器企業ファーウェイが日本で工場を作り、
その新卒の月給がソニーの倍近い40万円を超えているので話題になっていた。

www.nikkei.com

僕は新卒の給料よりも、「中国メーカーが日本に工場を作る」という部分がひっかかった。
要するに、中国より日本の方が人件費も設備投資費も安いということなのだろう。

たしかにニューヨークやロンドン、シドニー、香港などの世界都市と比較して、
東京の物価や地価は驚くほど安い。それどころか、タイやフィリピンといった
新興国の都市部の若者の時給よりも、日本の地方都市の時給の方が安いのだ。
今ではより高い時給を求めて、日本の若者が新興国の都市部に出稼ぎに行くほどだ。

コメダ珈琲の駐車場が朝から高級車で埋まる現象は、生活に余裕のある中間世帯が
日本においては相変わらず大きな階層なのかもしれない。が、一方で新興国に出稼ぎ
にいく若い人々が増えているというのも現実だ。

いままで発展途上国とみなしてきた(時に見下してきた)新興国の若者は大学で
学び博士号を取り、先進国の上位若年層と遜色ない、あるいはそれ以上の給料を
獲得している。一方で先進国では10万円代前半の月給しか得られない若者が増えている。
これが経済のグローバル化というものなのだろうか。
努力した人間が報われる公正な世の中になっているのだろうけれど、日本という恵まれた
国で生まれ育ちながら努力を怠った結果、新興国以上に貧しくなるというのは一切の
言い訳がきかない。グローバル経済の残酷な一面のような気がする。