久しぶりに映画『ハゲタカ』を観ました。
リーマンショック前の日本を舞台にした
企業買収ドラマです。
僕が社会に出た2000年代は派遣切りや
格差社会など就職氷河期の爪痕も
ありましたが、世間は概ね好景気。
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昇給と賞与でバブっていた僕も
「日本は構造改革で長い不景気を脱し、
経済成長をするかもしれない」
と思っていました。
本当に世間知らずでしたね。
あれから10年。多くの国がグローバル化の波に
乗り経済成長を続けています。
しかし改革とグローバル化を拒んだ日本だけが
時代に取り残されました。
映画『ハゲタカ』の主人公たちが描いた日本の
未来はとうとうきませんでした。
ITで負け、金融立国にもなれず、頼みの「ものづくり」
も新興国に遅れをとるようになりました。
残念ながら当たっていたのは、主人公のライバルとして
登場する中華系ファンドマネージャーの台詞。
「地獄だよ、日本は。生ぬるい地獄」
少子高齢化の影響が莫大な社会保障費として
顕在化し始め、もはや生ぬるい時代は終わります。
しかし社会が衰退しても、個人が幸福に生きることが
できれば何も問題ありません。
まだギリギリ生ぬるいうちに、準備をする事が大切です。
映画「ハゲタカ」はお金やキャリアを考える時に
とても示唆に富む作品です。