ミニマリスト日記

仕事、子育て、ミニマリズムなど。

親なら避けて通れない中学受験バトル問題

中学受験バトル漫画『二月の勝者』を新刊が出るたびに購入しています。 僕自身も中学受験を経験したり、大学時代は塾講師をしていたので興味深く読んでいます。

絵がとても綺麗。
絵がとても綺麗。

東京では空前の中学受験ブームですが、自分の子供に中受させるか・・・となると躊躇します。 そもそも私立の中高一貫に通わせると、中受費用も併せてオール公立より1千万円程度は多くかかり、 セミリタイア計画の妨げに(笑

お金持ちなら事情は違いますが、サラリーマンはただでさえ税金で搾り取られていますから、なるべく格安のお国のインフラに乗るべきでしょう。 最近は授業料の安い公立一貫校も人気ですが、中受の過酷な親子競技に変わりはありません・・・

ではなぜ、特に都心のご家庭が中受にハマってしまうかといういと、「高校や大学が入りにくくなっているから、中学のうちに一貫校に通った方が良い」と いう学習塾業界の喧伝があります。

この点に関しては実情は全く逆です。

大学入試や、まして高校入試など苛烈極まる中受に比べれば子供の遊びに過ぎません。 最難関高校クラスの入試でさえ、中学受験の中堅校以下の難易度というのが僕の印象。 『ドラゴンボール』に例えると、中受がフリーザやセルだとすると、大学入試はピッコロ大魔王、高校入試はウミガメ程度の脅威です。

「現役で東大や国公立医学部に絶対に合格して欲しい」というハイレベルなご家庭以外、公立中学から上位高校に入り、そこそこの国立や早慶を狙う方が 安全牌です。

でもぶっちゃけ、公立を嫌う親御さんの本音は「DQN家庭のガキが可愛い我が子と関わるのが絶対に耐えられない!」ということではないでしょうか(笑

特に都心で中受を志す層は「両親大卒でそこそこよさげな企業で共働きの一人っ子家庭」が多いですから、DQNとは水と油。 道路でバーベキューして寝転んだり、どこでもタバコをポイ捨てしたり、飲酒運転当たり前みたいなDQNは視界にはいるだけで 吐き気をもよおすに違いありません。

僕は国立附属から慶應ですが、たしかに頭のおかしい連中はいましたが、飲酒運転するような奴は1人も見たことありませんね。 みんな携帯灰皿持っていましたし、お酒を飲んだら車を置いて電車で帰ってました。 いくらDQNぶっても育ちの良さは隠せないというか(笑

とはいえ、このご時世、家庭を持てているという時点でそこそこの文化レベルの人が多いですから、露骨なDQNはあまり見ません。 一時期は髪を染めた小学生やDQNネームが増殖しているというニュースもありましたが、少なくとも僕の周囲では一人もいません。 オール公立で進むなら、落ち着いた土地柄に住むというのも大切ですね。

逆にオール公立とはいえ幼少のうちに学習習慣をつけさせ、小学生のうちに中学レベルの英語はクリア、中学では英語力を大学入試レベルに対応させるというのも大事だと思います。もちろんここでいう「英語力」はコミュニケーションではなく入試対策の英語です。 英会話は重要かもしれませんが、大学に受かってから勝手に勉強してくれとしか言えません。親の責任は大学入学までで十分果たせています。

なぜ英語が大切かというと、私立の一貫校は中3で高校数学の1A、超進学校だと2Bくらいまで終わっていますから、公立組は英語だけでも大学受験レベルにしておかないと後れをとります。

また公立の場合、内申点という不合理な制度もありますが、まぁ、社会に出たら理不尽なことだらけですから免疫をつけさるのも良いかもしれません(笑 タダなんだからあまり文句を言ってはいけません。

などと『二月の勝者』が発売されるたびに、中学受験の過酷さを思い出し、「うちは公立でいいや」と思うわけです。