ミニマリスト日記

仕事、子育て、ミニマリズムなど。

中年の危機をいかに脱出するか

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』という
マイケル・キートン主演のマクドナルドの創世記を
描いた映画を見ました。

50代のレイ・クロックはシェイク用ミキサーを
車で売り歩いているのですが、売上は芳しくありません。
ところが、同じ店から8台の注文が入ったので、
気になって行ってみると大行列のハンバーガー屋。
ステマチックに生産販売するお店を見て、
創業者のマクドナルド兄弟にフランチャイズ
持ちかけます。

レイ・クロックは50代から飲食業を始めて世界の
マクドナルド帝国を築き上げます。
そういえばカーネル・サンダースがケンタッキー
フライドチキンを始めたのも引退後。
年齢を重ねても情熱を無くさない姿勢には感動します。

30代や40代の人間が中年の危機を迎えるのは
経済力を上げても得られる効用が低減してくるから
かもしれません。
たしかにもっと頑張って働いて稼いで、乗っている
国産車がポルシェになっても空は飛べません。
海外旅行のエコノミーがビジネスになるかもしれま
せんが、到着時刻は変わりません。

大半の人は一定の年齢になり、生活が安定してしまうと
なかなか経済的欲求から情熱が生まれ難くなります。

映画の中でレイ・クロックは営業でどの街に行っても、
教会には十字架が、裁判所には星条旗があることに
気づきます。
十字架や国旗のように、ファミリーが集まる場所として
マクドナルドのアーチをアメリカ中に掲げたいというのが、
レイ・クロックのマクドナルド兄弟への口説き文句でした。

黄色のアーチは世界中で目にします。
黄色のアーチは世界中で目にします。

レイ・クロックにしろカーネル・サンダースにしろ、
情熱の源泉はもっと高次の社会的欲求だったように
思えます。

中年を迎えて仕事やキャリアのモチベーションを
保とうと思ったら、働く目的を地域社会や文化的な
貢献にシフトしていく方が大切なのかもしれません。