東京は雪こそ降らないが、めっちゃ寒い。
寒いを通り越して痛い。
僕は一日中、家にいることを決めた。
が、どうやら長女の通う幼稚園が自由登園で解放しているらしい。
当然のように長女が行きたいという。
もちろん、幼稚園に車で行くわけにはいかない。
僕はマフラーを二重に巻いて防寒体制をとり、長女を自転車に載せて幼稚園まで走った。
家に戻ってぬくぬくしていると、すぐに娘を回収しにいかなければならない。
長女を回収、ついでに近所のインドカレー屋でランチセットを購入して帰宅。
よし、もう今日は絶対に家から出ないぞ。
と決めて数分後、嫁が娘どもを連れて近所の子育てセンターに行くという。
僕は当然のように行かないつもりだったが、長女が最近、竹馬に乗れるようになったらしく、
僕にその勇姿を見せたいという。
こ、これ、断ったら親としてアウトだよなぁ。
子育てセンターも車ではいけないので、寒空の中を自転車で行く。
寒すぎて、誰も外では遊んでいない。
僕は長女の竹馬を見つつ、そういえば、僕自身が竹馬に乗ったことがないことに気づく。
僕「おい、ちょっとパパにも竹馬をやらせてくれよ」
長女「できるの?」
僕「いや、こんなの大人は簡単なんだよ」
人生、初の竹馬に乗る。
落ちる。
なんだこれ、どうやってバランスとるんだ。
長女「ママはできるよ」
な、なにぃい!?
嫁は抱っこしていた次女を下ろすと、そそくさと竹馬に乗り、軽快に歩いている。
な、なんだ、乗れないの僕だけか、いや次女(1歳)も乗れないから大丈夫か。
僕は話題をそらすために一緒に借りてきた羽子板で遊ぶことにした。
そして打ちひしがれた心のまま帰宅。
昭和のガキどもはあんな危険な棒に乗っていたのか・・・知らんかった。
よし、これで今日は外に出なくていいぞ。
嫁「これ、内緒なんだけど、長女ちゃん、今日の空手で昇級だって」
長女は近所で空手を習っているのだが、なんと昇級して帯の色が変わるらしい。
僕「へえ、すごいじゃん」
嫁「見に行かないとね」
僕「え・・・?」
嫁「え? 長女ちゃんの晴れ舞台を見に行かないの?」
こ、これ、断ったら駄目なやつですよね? きっと。。。
僕「いや、行くよ、行くに決まってるじゃん!」
こうして僕はあらためて寒空の下に出陣するのだった・・・
いやぁでも、雪降らなくて良かったですよ。
センター試験で受験生は大変そうだし。