新しく部署に配属された女性社員とランチを
しました。
女が社会で働くのは大変だと言っていましたが、
男だって大変なんですよ。
『東京タラレバ娘』や『東京女子図鑑』など
女性の人生をコミカルに描く漫画やドラマは
たくさんあります。どの作品も概ね、結論は
前向きなものになっています。
一方で、男の人生の多様性を表現する作品は
ほとんど見ません。
男の人生はレールから外れるとポジティブな
要素はほとんどないため、娯楽作品として
成り立たないからでしょう。
一定の年齢を超えたのにまともな仕事に就て
いない、異性との付き合いがないなど社会と
断絶した男性たちは一種のタブーとして
扱われています。
そしてこの問題には解決策がありません。
近年、就職氷河期世代、ロスジェネ世代の事件が
目立つのもそうした背景があるように思えます。
男の人生は学歴、勤め先、年収、家族構成など狭い
基準の中で上下が決まり、容赦なく線が引かれます。
同じ職場ですら、同年代でも正社員と契約社員では
年収が2倍も3倍も差が出あり、そこには目に
見えない社会の断絶があります。
僕も40歳になり、実績と結果でしか社会から
価値を判断されません。
男の世界は残酷なのです。