ミニマリスト日記

仕事、子育て、ミニマリズムなど。

映画『イエスマン』で学ぶ人生の切り替え術

AmazonPrimeでジム・キャリー主演のコメディ映画『イエスマン』を観た。
キャッチコピーで『フォレストガンプ』的な感動モノかと思っていて、あまり
期待していなかったのだが(僕は『ハングオーバー』や『アメリカンパイ
のような心底笑える映画を観たい気分だった)、予想は裏切られた。

主人公のバツ1の中年男(ジム・キャリー)は何事に対してもネガティブで、友人の
誘いも断ってDVDを観るのが趣味だ(まるで昔の自分のようだ)。
ところがあるセミナーに参加したことがきっかけで、「なんでもYES」と返事する
ようになる。その結果、人生は好転を始める・・・というストーリーだ。

とはいえ、ただのコメディなので余計なヒューマンドラマはない。
むしろ、間違えて子供と観ないように注意して欲しい。
僕の嫁は相当ツボだったらしく、ラストシーンは床を転げ回って笑っていた。

主人公は今まで"No"しか言わなかったのだが、"YES!"と応えるようになってから
生活が一変した。実は昨年、僕は全く同じ経験をしている。
このブログを始める前、僕はただのデブの中年男だった。

たいていの男は30歳も半ばを過ぎれば、仕事なんて惰性でできるし、プライベートも
落ち着いたものだ。むしろこれまでの人生の投資の恩恵なのだけれど、副作用として
「人生に飽きてしまう」。
よく歳をとると新陳代謝が衰えデブになるとか、物覚えが悪くなると言うが、僕は
身体的な問題ではないと思う。ようするに、体型を整えたり、新しいことにチャレンジ
するモチベーションがわかないのだ。だって、現状が楽なんだもの。

僕が自分を変えようと思ったきっかけは『GTA5』というアメリカのゲームだ。
主人公は良き夫であり父になりたいと望みつつも、人生が上手くいかない中年男性だ。
GTA5は街を再現し、「なんでもできる」ことが売りだが、そんなゲームの中でさえ、
主人公は過去に縛られ思うような行動がとれない。まるで現実世界のような状況だ。

僕たちも現代の日本という「なんでもできる」環境で生きていながら、見えない鎖に
繋がれ、思うような行動がとれない。
GTA5の主人公は最終的には自分の望む仕事を得て、家族との関係も修復できた。
僕も幻想の鎖を断ち切ることができるんじゃないかと考え、行動しようと決めた。

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男の悩みは究極的には「仕事と女」だ。
さすがに脱サラする勇気はないので、空いた時間に個人事業を始めた。
そして、ピチピチギャルと仲良くなるためにストリートナンパをしてみた。
個人事業により自由に使えるお金が増え、ナンパにより20代前半の女史たちと
お茶をしたりLINEでやりとりするようになった。
いまさらながらなんだか不思議な気分だ。

職場の同僚たちが「お小遣いがない」、「給料が上がらない」などと愚痴っていたり、
風俗やキャバクラに通ったりポルノコンテンツで欲求を解消している中、
僕は完全に浮いた存在になっている。
たった1年、しかもアラフォーという状況でさえ、人間は意識を変えるだけで
ここまで違った道を歩めるのだ。

映画『イエスマン』の主人公は"NO"を"YES"に変えた。
もし人生に悩んだり、飽きている人がいれば、あえて、今までと真逆の選択をしてみると
「いままで感じていた不安やストレスはなんだったのだ」と思えるようになるかもしれない。